山の日でもある8月11日(土)に
愛知県にある名古屋公会堂において
第38回全国ろうあ青年活動者会議が行われました。
例年は1泊2日または2泊3日で実施されますが、
今年は翌日に
全日本ろうあ連盟青年部発足50周年記念大会が
あるということで1日だけの実施になりました。
そのため、毎年恒例のミニテストは無く、
残念がっていた参加者もいました。
今回は社会福祉法人石川県聴覚障害者協会の
理事である藤平 淳一氏による講演がありました。
「リーダーシップとマネジメント~組織を作り上げるには~」
というテーマで講演頂きました。
印象的だったのが、物のとらえ方によって
リーダー像も変わるということです。
その例が「桃太郎」です。
桃太郎はスゴイという見方をされているそうです。
どうしてかというと、
桃太郎が出会う犬、キジ、サルに対し
役割を分担して鬼退治をするという
意味合いを持たれているということでした。
たとえば、キジは空から偵察することから情報収集担当、
サルは戦術を編み出し攻撃の糸口を見つけることができる、
犬はするどい歯と俊敏な足を武器に攻撃の実践担当として
うまく役割分担し、鬼退治に役立ったといわれています。
しかし、海外から見れば、
キジは偵察しながら攻撃参加はできたはず、
サルは木に登り周囲の状況把握ができたのではないか、
犬は嗅覚を生かした情報収集ができたのではないか?
という見方になっています。
これにより、日本での評価は
日本的な組織集団となっているのではないか
というお話がありました。
リーダーとして必要なのは、
戦略を策定することで方向を明示するという方向付ける力、
そして限られた対象に働きかけるだけではなく
四方八方に働きかけるように、力を引き出すことが大切。
つまり、一人一人がリーダーとして
率先的に活動することによって
組織としてどう変わっていくのかを考えていくことが
大事だとおっしゃっていました。
理想のリーダーとは、
①関わるすべての人から信頼されていること、
②自信や知的能力を持っていること、
③達成意欲・支配・率先力・判断力・活動力といった、
仲間をその気にさせる力を発揮できることとありました。
そして最後には
「やって見せ、説いて聞かせて、
やらせてみ、認めてやらねば、人は動かぬ」
という山本五十六の座右の銘を紹介して頂き、
講演を終えられました。
この講演を聞いて、果たして自分はどうなのか?
ちゃんと周りからの信頼をもらえたり、
コミュニケーションを十分にとることが
できているのか否かを考える良い機会になりました。
リーダー論をみんなで学習したあとは
お待ちかねの交流会。
これも例年になく、
オードブルを会場にケータリングして、
それをブッフェ形式にしたものでした。
交流会中に中央委員より、どらえもんの替え歌として、
「手話えもん」の披露がありました。
まずは中央委員の皆さんが振り付けのお手本を見せてくださり、
そのあとは参加者全員で一緒に踊るという、
とても斬新な雰囲気でした。
そんななか、参加者同士、いろんな話に
花を咲かせながら親睦を深めあいました。