【報告】第9回西日本エリア幹部研修会 1日目

2月23日(土)~24日(日)の2日間、
神戸市障害者福祉センター(兵庫)で
「第9回西日本エリア幹部研修会」が開催されました。

■西日本エリア幹部研修会とは?
毎年、近畿・中国・四国・九州の4つのブロックにて
持ち回りで開催している各府県役員向けの研修会です。

実に、4年ぶりの近畿開催になります。
今回のテーマは「ろうあ者の温故知新」でした。

2日に分けて内容をご報告いたします。
また、最後はインタビュー動画もアップします!

【1日目】2月23日(土)

■記念講演
講師:近畿聾史研究グループ代表 新谷 嘉浩氏
内容:「戦前の聾唖団体の歴史~日本聾唖協会から読み解く~」

【内容】
□全日本ろうあ連盟ができる前の流れ
大正4年~昭和17年 日本聾唖協会
昭和17年~19年 日本聾唖教育福祉協会
昭和22年 全日本ろうあ連盟
□近代日本における聾唖学校の創設順
□聾学校の卒業生を中心に集まる聾唖倶楽部があった
□「ろうあ者の真の同情者は、ろうあ者である」
□京都盲唖院聾唖部で日本聾唖協会設立の協議が始まった
□全日本ろうあ連盟初代連盟長の藤本敏文氏も
日本聾唖協会創立協議委員の一人だった
□日本聾唖協会の初代会長は、聴こえる人だった
□97号まで発行した会誌「聾唖界」による識字教育
□日本聾唖協会の事業について
□現在の指文字ができるまで

「自分のルーツを知っていますか?」という質問に対して、
しっかり説明できる人はどの位いるのでしょうか。

今回は、「団体のルーツ」を知るのに良い機会でした。
まさに「知ってよかった!」の一言に尽きます。

記念講演で数名の顔写真がスクリーンに投影されましたが、
「初めて見る顔や名前ばかりだ」
「どのようなことをされていた方なのかも知らない」
「歴史の教科書を読んでいるみたいで面白い」
等、参加者では上記の反応が多かったようです。

資料の中では時代を感じさせる白黒写真が多く、
全てが貴重な資料なので、新谷氏をはじめ、
近畿聾史研究グループの研究心に敬意を表します。

ろうあ運動をするためには、組織を知るのはもちろん、
歴史やルーツを知り、形を残し、次世代へ伝えていくのも
また大切なことだと改めて考えさせられた内容でした。

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