新年の挨拶〈2007〉

謹賀新年
近畿のろう青年の方々には、つつしんで新春をお慶び申し上げます。
2006年度より新体制が始まりました。その中で、色々ご迷惑をかけながらも皆様には温かく見守って頂いたことに心から感謝します。
障害者自立支援法が施行され、全国、そして近畿各地には手話通訳の自己負担化などの懸念に対して改悪されないよう要望活動に取り組んでおられると思います。
そして、特別支援教育制度が今年の4月に施行されます。これも現在のろう学校の在り方などの検討に奮闘されていると思います。
今、労働に関して国会で議論されている派遣社員に対する法の改正について、全国には派遣社員として働いている、ろう青年達がいると思うので他人事ではありません。また、アメリカの様に日本にも真似て成果主義によって賃金の変化が出てくる時代になってきています。成果主義に対しては大きな不満はないですが、ろう者にとってコミュニケーション環境や情報保障など十分に整えていない職場がまだまだ残っています。そんな中でろう者と職場の同僚や上司とのお互いの意思疎通が出来ていないと思う通りに自分の能力を発揮が出にくいだと思います。それで賃金が下がってしまうかもしれません。これは黙ってられませんね。
日本の社会は福祉、教育、労働も様々な制度を変えようとしています。
ですから、政府・行政がある限り我々の運動は永遠に続きます。そのためには(財)全日本ろうあ連盟、近畿ろうあ連盟、各地域協会といった団体が必要であり、不可欠です。しかし、少子化に伴うろう児、ろう者の人数が減少しつつあります。私はこれだけの理由で会員が減少していく事には納得しておりません。実際には諸団体に会員入っていない人が思ったより沢山います。このまま、ほっとくと将来はどうなるのでしょうか。会員になって楽しい、よかった!と言えるような団体(もちろん、近畿ろうあ連盟青年部も)に築って、発展へ向けて共に歩んでいきましょう。

近畿ろうあ連盟青年部
委員長 桜井貴浩

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